飼い犬に手を噛まれる

バイトから帰って来て、いつものように飼っている犬にエサをあげようとしていた。エサを持った僕を「ウーッ、ウーッ」と低いうなり声をあげながら僕の足首めがけて噛み付いてきた。
普段、噛まれるとしても1回きりなのだが、この時は、左足首→左足の甲→左手首→右手首→右手の甲→右足首という順番で両手両足を噛まれた。この時は高3の頃、滝で溺れて以来の命の危険を感じ、大声を発した。
しかし、僕の家の隣には真夜中に奇声を発する人が住んでいるため、何とも思われない。その間も犬は容赦なく僕を噛み続ける。
それからしばらくして妹が駆けつけ、助かった。
病院へ向かうべく車を用意してくるが、その間全身の震えが止まらない。
犬に噛まれ、病院へ向かう。
そして病院に着いてしばらく待つ。噛まれた跡はあまりにもグロテスク(特に右手首と左足の甲)。まだ震えが止まらない。
診察室に呼ばれ、歩き出すが、歩くことすらおぼつかない。普段の10倍は時間がかかっている。
診察室に入ると医者に質問される。

医者「いつ頃噛まれましたか?」
僕「今日の夜10時半頃に飼っている犬にエサをあげようとしたら噛まれました。」
医者「どんな犬ですか?」
僕「家で飼っているシェパードと秋田犬の雑種です。」
医者「今まで噛まれたことは?」
僕「ありません」

質問が終わると脱脂綿で消毒され、アイスの棒のようなものにグリスのようなものをつけて噛まれたところに塗られる。そのあとに大きいガーゼを当てられ、包帯を巻かれて診察室を出る。
診察を終え、待合室に戻るが、前に歩くのが難しい。カニ歩きの方が楽だ。
しばらくして破傷風の注射を打つ。本当は肩に打つはずが、ピッタリした服を着ていたため肩を出せず、ケツに注射を打つ羽目に。