次へ伝えるまちの風景 -安藤忠雄講演会-

掲示板の毒きの子さん情報を元に行ってきました世田谷区民会館
そこに行く途中、東急世田谷線沿線の風景を何枚か写真に撮ったので後日UPします。

で、肝心の講演ですが、世田谷区は風景づくりに力を入れているので風景づくり、街づくりに関する話かと思いきや、来場者の6〜7割が学生だったので、思考、思想について自分の建築を織り交ぜながら話していった。

実際、話を聞いていくうちに安藤忠雄の建築および活動を理解するキーワードが「思想」だったと気付いていった。
代表作の「住吉の長屋」を例にとって考えるとコンクリート打ちっぱなしの建物なのに両隣の長屋(木造)と並べても不思議と違和感がない。それは建築にあたって高さを揃えたり、中庭を設けたりと、長屋の「思想」を取り入れたからではないだろうか?
同じように同潤会青山アパート跡地の再開発も高さをケヤキ並木に合わせる、表参道の緩やかな傾斜に合わせたスロープの採用、屋上植栽と「思想」が満載で完成後の姿が期待される。

思想という視点を得ると建築物の見方が変わりそうな気がする。