中部天竜、別れの秋

はじめに

今年の11月1日で閉園となる佐久間レールパークにギリギリのタイミングで行ってきました。本当は飯田線乗り通しと合わせて2泊3日で計画していたものの、貧乏なので日帰りで行って帰ってくるだけという行程となりました。
場所が場所だけに普段以上に鉄分濃いです。

土・日きっぷとやわらかカツサンド大あんまき

東京駅に着いてから新幹線に乗るまで40分近くあったのでエクスプレス予約で取ったe特急券を発券してから、その時間を利用してみどりの窓口に向かい、11月の音泉温楽に使う土・日きっぷと指定券を手配するが、発売開始から3日目だというのに希望の時間の上越新幹線は既に1階の通路側しか空いていない。恐るべし新潟DC。


そして東海道新幹線ホームに向かい、朝食と買ってからひかりに乗り込む。その間朝食をとるほかに今更ながら買ったマガジンを読んだり、ポメラで日記の下書きをしたり。


豊橋に到着すると飯田線ホームに向かうのだが、意外にも余裕があったので佐久間レールパークすし弁当と知立の名物、大あんまきを買ってから伊那路1号に乗車。

永遠の憧れ・飯田線についに乗る



豊川を通過したあたりで早めの昼食として佐久間レールパークすし弁当を広げて新城を過ぎたあたりで完食。
食後、列車はちょうど長篠の戦いの舞台、設楽原古戦場の辺りを通るのだが、ここで長篠城跡の場所をアナウンスしてた。ワイドビュー伊那路東海道新幹線下伊那、北遠、奥三河のビジネス需要のための列車だと思っていたけど、休日は完全に観光列車になるんだなと感じる。他にも車窓のアナウンスは湯谷温泉を過ぎたあたりの鳳来峡でもあった。
さっそくドアのところへ移動し、何枚か撮ってみることに。


早くも紅葉が始まっていた。



ここの宇連川は川底が板を敷いたように見えるため、板敷川とも呼ばれている。
そしてトンネルが続き、ひときわ大きい川を渡る。これが天竜本川。ここを超えてしばらくすると今回の目的地、中部天竜に到着。

閉園15日前に佐久間レールパークへ(中部天竜駅構内編)


中部天竜駅にようやく到着。伊那路同士の交換目当ての撮り鉄伊那路下車客が交錯してホームに降りてもなかなか先に進めない。

ホームの飯田寄りには佐久間ダムの記念碑。泊まりのつもりで予定を組んだときには行程に入れていたのだが、今回は時間の都合で行けませんでした。でも、次に飯田線に乗る機会があったら見に行きたい。駅から歩いて1時間近くかかる上にバスもレンタサイクルもないから大変だけど。

佐久間レールパークはこの写真だけでも大入りであることがよく分かる。

半ば展示車両と化している飯田線普通列車

上はバス、下は車輪。これは一体…
線路を渡って改札に入り、切符を来園ポイントに引き替えてからいったん駅の外へ。

そして鉄道の日記念・JR乗り放題きっぷで再入場していよいよ佐久間レールパークの中へ。

閉園15日前に佐久間レールパークへ(野外展示編)



フィナーレまであと15日。しかし土日しか営業しないので実質残り5日。

左からキハ181キハ11クハ111。この並びを過ぎると長蛇の列が。いったい何かというと


0系の運転台を公開しているので、その順番待ち。子供連れの人が多い中、一人で並ぶことに。

乗務員室の扉。入りやすいように大きく壁を切ったから運転席に入るときに使わないけど。


多くのスイッチ類も運転席に集約されている。



運転席。レバーも動かせる。
0系を出ると小雨が降り始めていた。しかし傘は必要ない程度だったので引き続き野外展示を見ることに。


改めてキハ11

こちらも改めてクハ111。

111-1。


クモハ12。乗務員室の扉がニス塗りなのが珍しい。



クヤ165。急行電車の食堂車を改造した教習車。ここの展示車両の中ではかなりマニアックな部類だと思う。



スニ30。リベット打ちの車体が重厚な感じ。

「名」のフォントがユニーク。





10月の特別公開車両のモハ52。戦前の車両全般の特徴だけど、内装はほとんど木でできている。

ボックスシートに灰皿。分煙化の進んだ今となっては珍しくなった設備。

運転席。さっき見た0系の運転席と比べると機器類はだいぶシンプル。

さらにはラッセル車

クレーンの付いた車両まで。
ここで一通り見終わったので園内で売ってた五平餅を食べてから屋内展示を見に行くことに。

閉園15日前に佐久間レールパークへ(屋内展示編)


佐久間レールパークには4つの展示室があるのだが、最初に目に付いたのが鉄道に関する書籍を保存しているポッポのルーム。しかし、満員で入れなかったので向かいの第一展示室へ。






ここでは鉄道模型のほかに飯田線全駅の駅名標、記念きっぷやオレンジカードまで展示されている。



国鉄時代の路線図も壁に貼ってあるけど、北海道と九州の変わりようが凄まじい。

続いて急な階段を上って第三展示室へ。ここは第一展示室より人が少なく、写真も撮りやすかった。ここでは何を展示しているかといえば




プラレール。それもJR東海らしく名古屋城佐久間ダム、そして佐久間レールパークまでレイアウトに置いてある。
鉄道博物館東武博物館にもプラレールはあったけど、この手の施設にはもはや必要なものになっているのではないか?

中部天竜を後に豊橋

これで一通り佐久間レールパークを見終わったので、あとは帰るだけだが駅の時刻表を見たら乗る予定の列車が来るまでまだ時間があったので、駅前をぶらり。と思ったのもつかの間。雨が本降りになってきたので急いで駅に戻り、予定より1本早い臨時列車で帰ることにしたので改札で鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷを見せて、そのついでに記念入場券を買ってからホームで自由席狙いの列に並ぶ。その間に湯河原に住む妹から電話がかかってきたので出ると今週も子守りで行くことに。ここで普通列車乗り継ぎで帰る計画は崩れ、豊橋〜熱海間を新幹線ワープすることに。そしてなんとか席を確保してから携帯で豊橋で乗り継ぐ新幹線を携帯から予約する。ああ本当にエクスプレス予約って便利。
そして臨時列車が発車。しかし、今回の席も通路側だったことに加えて、今回乗った区間の中で最も景色の良い中部天竜湯谷温泉間で寝てしまったので写真はなし。




そして終点の豊橋に到着。ここで乗り継ぐ新幹線まで時間があったのでさっきまで乗ってた佐久間レールパーク号や名鉄の撮影に。

名鉄ホームは飯田線ホームの間にあって、いかにも間借りという印象。駅名標JR東海バージョンだし。
そしていったん改札を出場してEX-ICカードで新幹線に乗って、ポメラで日記の下書きをしているうちに熱海に到着。ここから東海道線で1駅の湯河原まで行って今回の日帰り旅は終了。

おわりに

  • 急ぎ足ではあったけど、閉園前になんとか佐久間レールパークへ行くことができて良かった。
  • 車両自体は名古屋にオープンする「JR東海博物館(仮称)*1」に移るらしいけど、ここは飯田線に乗るところから既にレールパークという楽しみがあるところなので、このままなくなってしまうのが非常に惜しい。
  • それにしても車両のラインナップが最前列を除きマニアックなのはどういうことだろうか。どういう訳か鉄道好きに育っているウチの甥(2歳)がもっとも反応した写真がプラレールだったし。
  • レールパークはなくなるけど、改めて飯田線には乗りに行きたい。時期としては信州DC開催中の来年秋で考え中。

*1:場所が海からすぐの金城ふ頭なので、潮風で車両が傷まないか心配。