鳴響pH2.0(2日目)
鳴響スタッフと潟沼へ
朝起きてから昨日の夕食の残りを食べてから、まだ時間があるので朝風呂へ。東川原湯旅館では単純泉と硫黄泉の2つの源泉があるのだが、今回も入ったのは硫黄泉。なぜって、硫黄泉の方が温泉らしいから。
ここも姥の湯と同じく、洗い場にシャンプーもシャワーもない*1のだが、湯治宿とはこういうものであると思い、すっかり慣れてしまった。
風呂から上がって、帰りの準備をしてから女将さんに潟沼まで行くことを伝えると、ちょうど通りかかった星さんの車で乗せてもらうことに。そして同じ車にはYukkiさんまで。なにこの信じられない展開。
そして車は谷沿いにある東川原湯旅館から急坂を上り、スキー場や射撃場を横目にどんどん上へ。そして景色が開けたら目の前に山に囲まれたエメラルドグリーンの湖が見えてきた。
これが潟沼。見えたときに3人とも「きれいですね」と言っていた。
潟沼奉納演奏
潟沼に着いて車を降りたら、さすがにスタッフの車に乗せてもらったので何か手伝おうと思い、電源コードをレストハウスまで持っていく。さすがにその他の機材に関しては素人がうかつに手を出すべきではないと思い自粛。
その後は潟沼の周りをぶらぶらしたり、機材の準備をしている様子を見たり。昨日聞いた限りだと奉納演奏をするのはサワサキさんだけのはずだがYukkiさんが木の棒を持っていた。何かと思ったらオーストラリアの民族楽器「ディジュリドゥ」だそうな。
そして鳴子温泉神社から神主が到着して奉納の準備。
祝詞と同時に演奏が始まる。
演奏はプログラミングのサワサキさん、ディジュリドゥのYukkiさん、クリスタルボウルの遠藤園子さんの3人で始まった。遠藤園子さんって昨日のこけしコンテストの優勝者だ。
その後、星さんにPsysExの糸魚さん、CoupieのCobiさん達まで加わったセッションとなり1時間ほどで演奏は終了。
演奏中からボートに乗ってる人もいたが、演奏終了後は各自思い思いに潟沼の周りを歩いたり、ボートに乗ったり、レストハウスで食事したり。
僕は何枚か潟沼の写真を撮った後にレストハウスに入り、名物の潟沼ラーメンを注文。
レストハウスの食事ということであまり期待してなかったけど、なかなか美味かった。
食後、ちょうどレストハウスにいた星さんとYukkiさんに挨拶してから潟沼を後に。
山を越えて鳴子温泉神社&滝の湯へ
潟沼を後にして細い山道を鳴子の街に向けて歩き出す。
途中、ガイドマップに載っていない道に入りかけたけど、30〜40分程度歩いて鳴子温泉神社と滝の湯の前に到着。
滝の湯に入る前にもうひと歩きするために先に神社に参拝。
鳴子は草相撲でにぎわっていたらしく、鳴子相撲の石碑や土俵が境内に見える。
社殿にもこけし!
そして星さんに奨められた共同浴場・滝の湯へ。
源泉は滝の湯のすぐ上。
ここは洗い場のお湯まで温泉で、滝のように上から新しいお湯が絶え間なく流れてくるという湯量が豊富すぎる共同浴場。
入浴後はこけし屋を見てから鳴子温泉駅へ。
発車まで時間があったので足湯に入っていたらすでに発車間際になっていた。あぶないあぶない。
まさに要害!岩出山城に挑む
陸羽東線を岩出山で下車。目指すは伊達政宗が仙台に拠点を移すまでの居城・岩出山城。
岩出山城だけだったら隣の有備館駅の方が近いのだが、あえて岩出山で降りたのは岩出山駅隣接のポッポランドにも行くためだったが、日曜休館……
駅からまっすぐ歩くと岩出山城のある城山公園についてしまう。
旧岩出山町役場の脇から城山公園へ続く急な坂を上ると剣道の防具をつけた剣士の像が。
そしてSLまで。もともと陸羽東線で走っていたSLという縁でここで静態保存されているのだが、よくこんな山の上まで持ってきたよなぁ。
岩出山城は天守閣もなければ櫓もなく、石垣だけが残っている。
その中でも岩出山の街を見渡せる場所にコンクリート製の伊達政宗の像が。この像は平服姿なので平和像と呼ばれているそうな。
一通り岩出山城の遺構を見たので有備館に向かうのだが、有備館への道を見つけるまでが苦戦した。見つけたら、杉林の道を下っていく。こっちも傾斜が急で、山を下りたら流れの速い川が流れていて、戦国時代の城としては絶好の立地だったことがよく分かる。
日本最古の学校建築・有備館を歩く
岩出山城から下り、川を渡ったらすぐに有備館。ここは仙台藩の分家・岩出山伊達家の学校だった所。
建物の中は岩出山伊達家の資料や岩出山伊達家が北海道開拓に向かったときの様子が描かれた絵などが展示されている。
回遊式池泉庭園。新緑の季節の今もいいけど紅葉や雪の季節も良さそう。
時間に余裕があったので一通り見てから有備館を後に。
有備館の目の前が有備館駅。岩出山駅から歩くとそれなりに距離があるので観光客の利便性を考えると駅の設置は妥当なのかも。
仙台駅から移設された伊達政宗騎馬像。
しばらくすると列車がやってきたが、僕が乗るのはこの30分後。
その後は駅の隣の商店で猫の相手をしたり、待合室でポスターを見たり、日記の下書きをしたり。
そして僕が乗る快速リゾートみのりが到着。車内は鳴子温泉帰りと思われる乗客で埋まっていたが、新幹線との乗り換え駅である古川を過ぎると一気に空いた。古川駅周辺を除くと一面田んぼの中を進み、松島に到着。
利府とあおば通で盲腸線乗りつぶし
仙台行きの列車を松島で降りたのは松島観光のためではなく、この後の普通電車に乗って利府へ向かうため。
しばらく時間があったので駅の写真を撮ってから売店で河北新報を買ってホームで読んでいるうちに電車が到着。車窓から松島を見たり河北新報を読んだりしている間に利府方面への乗換駅である岩切へ。
利府行きの電車がやって来たので乗り換えてしばらくすると、利府JCT。
新利府駅の向こうには東北新幹線の車庫も。
そして利府に到着。利府の野球場は楽天の二軍が試合で使っている関係で駅前は楽天ののぼりがビッシリ。
利府まで乗ってきた電車の折り返しで仙台まで行って、仙石線に乗り換えて1駅先のあおば通まで乗る。あおば通は完全に地下鉄の駅という印象。そして仙台駅の西口までは徒歩で十分な距離だったので歩いて戻り、駅ビルの中の本屋で昨日のトークショーで取り上げられていた中沢新一の「哲学の東北」を探しているうちに新幹線の時間が迫ってきたのでホームに上がり駅弁を買ってから、はやてに乗り込む。車内は交流戦期間中らしく横浜の青いユニフォームが目立つ。
駅弁を食べ終わると睡魔がやってきてグッスリ寝ているうちに宇都宮。車内誌のトランヴェールを読んでいるうちにロッテ浦和球場が見えてきた。そして上野で下車し、地平ホームでブルートレインを見てから常磐線に乗り継いで帰宅。