よう来んさった北近畿(1日目)

寝たり起きたり新潟県

清水トンネルでようやく眠ることができたのだが、その後目が覚めるとまだ夜。近くの貨物駅の時計を見ると3時過ぎ。そして今度は後ろ向きに走り出す。長岡だ。
さすがに3時に起きても終点の金沢までまだまだ時間があるのでもう一度寝たのだが今度は目が覚めると工場の前を通過。反対側を見ると京浜東北線の電車が停まっていて一体どこを走っているのか分からなくなったところで停車。駅名標を見ると直江津だった。時間はまだ4時にもなっていないのだが直江津で乗ってきた人がいた。朝に京阪神に着くためか?それとも立山に登るのか?
直江津を発車すると再び寝てまた目が覚めた頃には糸魚川の手前にあるデッドセクションに入って室内灯が一瞬全て消えるのだが、こんなことは取手から先に行くときはいつも起こってたので常磐線ユーザーはうろたえない。そして薄暗い室内灯が再び点灯したら糸魚川。何で停車駅ごとに起きるのだかさっぱり分からない。
そして次に目が覚めたら夜が明けてきた頃。外はすぐ近くに日本海。その手前には北陸自動車道。親不知のあたりだった。外が明るくなってきた辺りでもう寝ることは諦めた!

急行能登のクライマックス〜富山県を横断して金沢へ〜

富山県に入って最初の停車駅、泊を過ぎたあたりから北アルプスが見えてきて、そこから朝日が昇る。海側の通路側だったから写真撮ってないけど、これを見ただけでも能登に乗った価値はあった気がする。
そして黒部、魚津と停車していくに従い、下車客が増えていき富山で半数近く下車。さらに高岡を過ぎるとほとんど空席という状況で終点の金沢へ。



ここで能登に接続する特急しらさぎに乗って敦賀まで向かうのだが、その前に乗り換え通路で携帯の充電器を買ったり、ホームに停まっている北陸を撮ったりしているうちにしらさぎの発車時間が迫っていたので乗り込み金沢を後にする。
今回の金沢滞在時間は乗り換えの15分程度だったので、また別の機会に行ってみたい。特に金沢21世紀美術館

敦賀での足止めついでにいろいろと

しらさぎに乗り換え北陸本線をさらに西へ。能登でほとんど寝ていないことも影響して、加賀温泉を過ぎてから気がつけば鯖江。さすが新車、乗り心地が快適すぎて能登以上にグッスリと寝てしまった。
鯖江、武生を過ぎて北陸トンネルに突入したらもうすぐ敦賀。ここで下車準備をするのだが

お土産が、ない……

どうしてこうなったのかと考えてみるが、能登の車内に忘れてきたことは明白。敦賀で下車して、駅員に聞いているうちに本来乗り継ぐ予定だった小浜線が発車してしまった。
駅員から忘れ物センターのチラシをもらって電話をかけるが繋がらない。しばらく時間を空けてかけ直すまで一旦ホームに戻ると、

食パン、未だ健在。

北陸だけかと思ったら日本海まで捕獲してしまった。

おっ!サンダーバード(一度言ってみたかった)。



さらには雷鳥湖西線まで来る。
そして忘れ物センターに改めて電話をかけるが、まだ見つからないので折り返し電話しますとの事。って、電車に乗ってる最中にかかってきても困るのでかけ直さなきゃ。
次の小浜線の電車が来るまで1時間以上もあるので周遊きっぷのゆき券に下車印を押してもらい下車してキヨスクオバマ大統領にちなんだお菓子が目を引くがあえてスルーして、


駅弁の焼きさばずしを買って駅の外で食べる。その後、敦賀の駅前をぶらり。


すると、いたる所で銀河鉄道999宇宙戦艦ヤマトのキャラクターの像が目につく。松本零士先生の出身地でもないのに。
最初は銭湯に行こうと思ったが、営業時間が午後からで断念。氣比神宮も考えたのだが境内が広くて次の電車に間に合うか不安だったので、忘れ物センターに電話して「12時すぎにこちらから電話します」と伝えてから、駅前のお土産屋で親戚に渡すお土産の代わりを買って敦賀駅へ。

青すぎる海、そして原発の影〜小浜線乗り通し〜


敦賀駅小浜線ホームに着いたら発車の15分前となっていた。まだ15分前。席は確保できるだろうと踏んでいたが、既に海沿い窓側という狙っていた場所は既に埋まっていて、山側も進行方向側の席はほぼ埋まっており、やっとの思いで確保したのが補助席。
そんなほぼ席が埋まった状態で発車。小浜線の走る若狭湾沿岸と言えば日本有数の原発銀座。原発を探してみたが見つからない。それもそのはず。地図を見ると原発はたいてい半島の突端に立地しているし。
電車は美浜、三方と進むにつれて乗客は増えていき、上中では立ち客が出るほど。そして建物が急に増えると小浜。敦賀を除くと小さな駅、小さな町ばかりだったので相対的に小浜が都会に見える。それだけの求心力がある街なので当然、乗客の大半が小浜で降りたので席を海沿いの進行方向窓際に移動すると次の勢浜までの間に

若狭湾。前に舞鶴に行ったときにも思ったが若狭湾は本当に青い海だ。


その後も海が断続的に見えるのと駅が全般的に新しいことに気がつく。そして海が見えなくなってしばらくしたら京都府。そして終点の東舞鶴に到着。

2年半ぶりの西舞鶴でかまぼこについて学ぶ


舞鶴から1駅先の西舞鶴までは舞鶴線に乗り換え。といってもすぐ向かいのホームなので非常に楽。舞鶴線に乗り換えてからトンネルを越えて田辺城跡の公園が見えてきたら西舞鶴。ここで電話がかかってきた。親戚のおばさんに教えた時間はもう少し後。まさかと思ったら忘れ物センターだった。しかし、忘れ物の保管場所は金沢。これから戻れる距離じゃないし、何よりこの後親戚に渡すものなので明日や明後日では意味がないので諦めることにした。


改札で周遊きっぷのゆき券とゾーン券に下車印を押してもらい親戚が来るまでの間、西舞鶴駅前のバスの待合所の中にあるかまぼこ知ろう館舞鶴の歴史やかまぼこについての展示を見る。蒸しかまぼこの表面を焼いたものが気になってきた。
そうこうしているうちに親戚のおばさんが西舞鶴駅に着いたので、さっき敦賀で買ったお土産を渡してから親戚の家で食事。
その後に車でどこか連れてってくれると言うので東舞鶴の赤レンガ倉庫群を希望したら、それだけではすぐ見終わってしまうというので五老スカイタワーにも連れていってくれることに。

五老スカイタワーで港湾都市舞鶴を望む

親戚の家から車でヘアピンカーブの続く道路を上ると五老ヶ岳の頂上にある公園に到着。ここにあるのが五老スカイタワーで入館券には近畿百景第一位と書いてある。どんなものだろうかとエレベーターで展望台に到着すると、



絶景でした。リアス式の入り組んだ海岸線の緑と若狭湾の青のコントラストがたまらない。
舞鶴側は大型クレーンなどの港湾施設の大きさでは西舞鶴を圧倒。街の規模としては西舞鶴の方が大きかったけど。
五老スカイタワーの入館券には併設されているレストハウスの割引券が付いていたけど、先ほど食事をしたばかりなので、そのまま車に戻り東舞鶴へ。

舞鶴赤レンガ倉庫群散策、そして山陰本線を西へ

五老スカイタワーから東舞鶴に向かう途中、海上自衛隊の基地で艦船に乗れるイベントをやっていたのでちょっと気になったのだが、ちょうどイベント終了の時間だったのでそのまま国道をまっすぐ進み、赤レンガ倉庫群へ。

ここは舞鶴の目玉スポットとも言える場所で、旧海軍の倉庫を再生した記念館が並ぶところ。


着いたら早速、倉庫群の写真を撮ってからまいづる智恵蔵の中へ。ここは舞鶴市の歴史についての博物館で、江戸時代の田辺藩*1のことから、海軍の本拠地に選ばれた東舞鶴を中心とした鉄道整備、戦後にアメリカ兵が伝えたジャズに至るまで幅広い展示内容。

舞鶴線の模型もあった。
まいづる智恵蔵を見た後は東舞鶴駅まで送ってもらい親戚のおばさんと別れる。時間の都合で行けなかったけど、赤れんが博物館中舞鶴線廃線跡、さらに「赤レンガ近代建築」に載っていた建部山堡塁砲台神崎煉瓦ホフマン式輪窯にも行ってみたい。これらを全部押さえるとなると一日コースになりそうだけど。

赤レンガ近代建築―歴史を彩ったレンガに出会う旅

赤レンガ近代建築―歴史を彩ったレンガに出会う旅

舞鶴からは普通列車に乗って福知山へ。舞鶴線はほとんど福知山直通で、舞鶴〜福知山の流動の太さが伺える。

そこから豊岡行きに乗り換えてさらに30分したら和田山。駅前のどこかで夕食にしようと思ったが、19時過ぎで開いている店が和菓子屋と居酒屋しか見つからなかったので、今回の宿泊先、レストハウス・ビジネス旅館 栄にチェックインして荷物を置いてからここに併設しているレストランで夕食。

但馬牛の料理はさすがに高かったので焼肉定食で妥協。食後に部屋に戻ると、昨日ほとんど寝ていなかった分の睡魔がやってきて寝落ちとなりました。

*1:江戸時代は西舞鶴のあたりを田辺と言っていた。