よう来んさった北近畿(4日目・前編)

但馬国一宮・出石神社へ



最終日も6時台に宿を出て電車に乗る。和田山での乗降も今日で最後。

江原で出石行きのバスに乗る。バスに乗ったら周遊きっぷを運転手に見せて、出石に行くことを伝えたらガイドマップを貰った。全但バスの運転手が周遊きっぷのことをちゃんと知ってて良かった。KTRとは大違いだ。
しかしこのバス、江原駅発車時点で乗客は僕一人。観光客が動かない時間とはいってもこれでは江原発が1日数本しかないのも頷ける。

その後、一人も乗らないまま出石神社で下車。出石神社は出石の中心部から離れているので、ブザーを押したときに運転手から「ここで降りていいんですか?」って聞かれた。




但馬国一宮・出石神社。巨大な杉と朱塗りの柱が由緒ある神社であることを感じさせる。
参拝したら社殿に貼り紙があったので見てみると雨漏りしてるけど、修理費用が足りなくて直せないと書いてある。なので普段より多めにお賽銭入れた。でもこの問題は出石に限らず中小規模の神社では結構ありそうな気がする。



参拝後は境内をぶらり。一宮なのに意外と境内は広くない。
近くには室町時代の但馬の守護・山名氏の本拠だった此隅山城跡もあり、かつてはここが但馬の中心だったことを感じさせる。

出石で皿そば食べ歩き・午前の部


出石神社から歩くこと約30分、出石の中心部に到着。さっそく皿そばを食べようと思ったが、10時前なのでどこも開いていない。朝から何も食べていないのに…
なので先に「兵庫の本」で知ったハム工房 但馬の郷へ行って家へのお土産にソーセージを購入。出石へ行くのを最終日にした理由の大半はここに寄るため。



お土産を買ったら10時を過ぎたのでさっそくよしむらへ。ここの隣には桂小五郎の住居跡の碑があって城下町らしさを感じさせる。
よしむら

食べログ よしむら


皿そば5枚を注文してあっという間に完食。僕は数件食べ歩くつもりだったので5枚にしたが、周りの人は10枚で注文している人が多い印象。

よしむらの店内でを知ったので食後に出石城の前にあるいずし観光センターで出石皿そば巡り巾着セットを購入。これで皿そばを1店舗につき3枚ずつ注文できるから食べ歩きをするなら欠かせない。



食後の運動も兼ねて出石城へ。ここは櫓しか復元されていないが一昨日の城崎温泉と同じく名探偵コナンのスタンプラリーのチェックポイントとなっているのですごい人出。

出石城には仙石秀久を祀った神社・感応殿があるので、センゴクのためにヤンマガを読んでいる者としては外せないスポット。


出石城から町の外れに向かって歩くと出石には珍しい洋風建築。ここは旧出石郡役所の建物を利用した資料館・出石明治館。先ほど買った出石皿そば巡り巾着セットを見せると割引料金で入れるので入ってみる。
入るとすぐに大友工の展示室があったのでまずそこへ。プロ野球関係の展示はどうしても見てしまう。
出石は東大の初代総長・加藤弘之や気象通報の創始者・桜井勉など明治時代に学問の分野で活躍した人物を数多く輩出したところなので、人物紹介も明治の人物が中心。

出石明治館のすぐ近くには出石史料館があるのでこちらにも割引料金で入る。こちらはもともと明治時代に建てられた町家だったところ。
出石史料館で特筆すべきは何といっても土蔵。ここには仙石秀久が使ったとされる鎧が展示されている。

出石で皿そば食べ歩き・午後の部





この辺で2件目、
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へ。ここで巾着から永楽銭を出して皿そば3枚注文。待ち時間の間に窓から辰鼓楼を見たり、はてなハイクに投稿したり。

食後に出石のシンボル・辰鼓楼へ。ここで時計を見たら既に12時。昨日の宮津市内のようなバスの渋滞を考えると、出石にいられるのは残り1時間。

いずし観光センターで職場へのお土産を買ってから出石家老屋敷へ。平屋のように見えて二階建てだったり、人の出入りがすぐ分かるよう壁に穴が開いていたりと、家老とは実に気苦労の多い仕事であることが屋敷から想像できる。

次に乗るバスの時刻まで残り30分強に迫っていたので、最後の皿そばは家老屋敷の裏の入佐屋へ。

入佐屋

食べログ 入佐屋

急いで食べたので写真を撮る暇もなく10分ほどで店を出る。出石きっての名店なので、もっと味わいたかったけど。


名探偵コナンの看板が目立つ出石バス停に着き、豊岡行きのバスに乗る。豊岡・出石間は約30分感覚でバスが来るほど流れの太いルート。その上、名探偵コナンのスタンプラリー参加者が乗っているのでバスは満員。
出石を発車してから大きい渋滞にはまることなく無事に豊岡駅に到着。