Destination Nagano 2010(4日目・後編)

伊那谷の名勝・天竜峡を歩く(前編)

飯田駅から飯田線豊橋へ向かう。せっかく飯田線に乗ったのだからどこか秘境駅で降りてみようと思い、時刻表を読んでどの秘境駅で降りるか考えているうちに天竜峡に到着。
 

ここは国指定の名勝・天竜峡の最寄り駅なので観光地らしいつくりの駅。

それにしてもなぜ金髪?

 
 
次の電車に乗るまでしばらく時間があったので天竜峡郵便局で記帳したり観光案内所を見たりして、駅前のスーパーでパンを買って駅へ戻ると先に団体客がホームに並んでいた。

全国屈指の秘境駅・田本に降り立つ

団体客の後ろに並んでしばらくすると豊橋行きの電車が入線。この電車は天竜峡始発だったので無事に座れた。
 
 
右手に天竜峡を見ながら進むと泰阜ダム。そこからしばらく進むと秘境駅でおなじみの田本駅へ。もちろんここで降りたのは僕一人。


まずは待合室に入って食事。それにしてもこの待合室、本が置いてあるのはいいのだが、あるのは恐怖体験、死にぎわの法律、鈴木その子など。このチョイスはどうかと……
 
 
その後は駅周辺を歩いてみる。ここまで人を不安にさせる狭さの駅前通りはなかなかないのでは。しかし、点字ブロックが付いているあたり、駅前として最低限の整備はしているといっていいのか?

この先は行って迷ったらシャレにならないのでここで引き返す。乗る電車の時間も迫っているし。
田本駅から歩くとどこへ行けるかはこちらのはてなダイアリーをご覧下さい。

伊那谷の名勝・天竜峡を歩く(後編)


田本から天竜峡駅に戻って天竜峡探索の続き。
 
 
今回は駅から天竜峡を少し進んだ龍角峯へ。案内板によると峰竜太の芸名はこの岩からつけられたそうな。名前に竜が入っているけど竜雷太中日ドラゴンズは関係なかったんですね。
 
締めくくりにりんご足湯に浸かりながら時刻表を確認していたら発車時刻を10分勘違いしていた。
なので慌てて駅に戻り、なんとか所定の豊橋行きに乗れた。しかし、2社分の団体客も一緒なので電車は夕ラッシュ並の混雑。

中部天竜にて飯田線完乗。そして帰路へ

天竜峡で大量に乗ってきた団体客は温田と平岡で降りて車内に平穏が戻ったところで、電車はさらなる秘境区間へと突入する。

中井侍。茶畑の中の秘境駅。駅からの景観はこっちの方が良かったので、ここと田本のどちらに降りるかは直前まで考えていた。

キング・オブ・秘境駅こと小和田。ここにある長野・静岡・愛知三県の県境の標識に旅行客が一斉にカメラを向ける。こんなんだったら秘境駅に長時間停車する観光列車*1も走るよなと納得する。
 
小和田の後なので地味だが十分に秘境駅な大嵐を過ぎてトンネルを抜けると水窪。谷沿いの街で人口密度が比較的高いからか、水窪が都会に思えてしまう。
 

しばらくして佐久間発電所の横を過ぎると中部天竜。昨年行った佐久間レールパークの跡地は線路と建物だけが残ってがらんとしていた。
辺りが真っ暗になったら本長篠。ここから高校生の帰宅時間と重なり乗客が増えていくのだが、まだまだ秘境を進んでいるような妙な気分のまま南下していき、豊川で名鉄赤い電車を見てようやく終点が近いことを知る。

 
岡谷を出発してから4日かけて飯田線の終点、豊橋に到着。いやー長かった。



しばらく隣のホームで名鉄の撮影。その後、新幹線コンコースに向かい、ちくわ稲荷寿司を買ってからひかり号で乗車記録をつけたり、寝たりしているうちに東京へ到着。そこからさらに乗り継いで帰宅。

おわりに


信州デスティネーションキャンペーンのキャッチコピー「未知を歩こう。信州」を実践するべく歩いた駒ヶ根、飯田、遠山郷秘境駅・田本。いずれもはっきり思い出せるほど印象に残る旅だった。
今度は民宿で勧められた青崩峠越えか?長野県では他にも木曽は行ったことがないし、秋山郷、戸隠、鬼無里、小谷村、川上郷、大鹿村と未知の場所*2はまだまだあるので、これからも長野を歩いていきたい。

*1:急行「飯田線秘境駅号」

*2:いずれも秘境なのですが、変な期待はしないで下さい。