網野善彦「日本社会の歴史」

日本社会の歴史〈上〉 (岩波新書)

日本社会の歴史〈中〉 (岩波新書)

日本社会の歴史〈下〉 (岩波新書)

日本の漁民、職人、商人、芸能民の歴史を研究している網野善彦の著書。全3巻の通史という形をとっていて、その時代の政治の動きを間に挟むことで交通、商業と政治の関係や時系列が分かりやすかった。これから網野善彦の本を読み進めていく前の入門編にいいかも。ただし江戸時代中期から現代までの内容はかなり薄いので(このことは著者本人もあとがきで認めている)他の本での肉付けが必要だと思う。
今後、日本史の新書を読む量を増やしていくつもりだが、その際にこの本で言及している商業の中心地や交易ルートを押さえているかどうかという視点を持った上で読んでいきたい。