市川大野の妙見社を巡る
先日、Wikipediaを見ていたところ、市川大野駅周辺に平将門ゆかりの神社があったことを知って訪問してきた次第です。
本光寺・大野天満宮
市川大野駅を降りて真っ先に向かったのは駅から徒歩3分ほどの本光寺。光胤山の山号のとおり、「胤」を通字にした千葉氏の一族が関わっている*1と思ったらその通り、千葉氏の分家筋の原光胤が営んでいた豊前坊が前身だった。
まずは本光寺の本堂に参詣してから大野天満宮を参拝。この境内の中に神社がある辺りが妙見菩薩は神仏習合で祀られていた名残ではないか。
それにしてもここの祭神が出世弁財天にお稲荷様に菅原道真に加藤清正に源頼政と随分と御利益がありそうなラインナップ。
天満天神社
本光寺のすぐ近くの市川大野郵便局に寄って記帳をしてから、その脇の坂を下って市川五中グラウンド前のバス停のところにあったのが天満天神社。創建の由来が大野天満宮と同じく、天慶元年(938)に平将門が北野天満宮を勧請した神社なので当時はどちらか1ヶ所しかなかったと考えられるが、本光寺建立の際に天満宮を合祀した、大野城築城の際に守護神として分社した、どちらも考えられるだけに難しいところ。
法蓮寺
天満天神社から暗渠を渡ってしばらく進むと「北辰妙見大菩薩」の文字が。ここは全くのノーチェックだったが行ってみることに。
ここでは本堂の中を見ることも、由来を知ることもできなかったが、ここの月星紋が妙見信仰の寺院であることを伺わせる。
大野城跡
法蓮寺から坂を下りて、また坂を上ったところにある市川五中とところにあったのが大野城。戦国時代の城郭のセオリー通りの高台にあり、坂の下は現在水田だったり葦が茂っているところから、かつては低湿地であり、下から攻めることが困難な地であったことが推測される。