ぼくのなつやすみ（仮）
夏の終わりにまたしても、パワフル×スマイルちばフリーパスを使って出かけてきました。
行きあたりばったりで小湊鉄道へ
最初は暑かったら名水の町・久留里に行こうと思っていたのにこの日は曇り。なので京葉線に乗っている間にマイライン東京時刻表を開いて今日の行程を考えていたら、ちょうど五井から小湊鉄道の上総中野行きに乗れることが発覚。これは小湊鉄道→いすみ鉄道を乗り継いで房総半島を横断できるまたとない機会なので、あっさり予定を変更して五井で下車。
いったん改札外のローソンで今日の昼食を調達してから再びJRの改札に入ってさらに小湊鉄道のホームへ。
小湊鉄道の構内は今年が平成23年とは思えないような雰囲気。
車内は座席が埋まり、立ち客も出る状態で発車。五井を出るとすぐに田んぼの中を走る。海士有木も田んぼの中。ここまで京成が延伸するなんて今となっては都市伝説としか思えない。バブル怖い。
その後、高滝ダムが見えてきたり、割と最近の住宅地があったり、雑木林の中を通ったりするものの、基本は田んぼの中を走って養老渓谷。ここで大半の乗客が下りる。
上総中野からいすみ鉄道へ
養老川と夷隅川の分水嶺を越えて終点の上総中野に到着。ここは小湊鉄道といすみ鉄道の境界駅だというのにまさかの無人駅。
ここで接続待ちが30分あるので郵便局を探してみると徒歩5分ほどのところに西畑郵便局があったので記帳する。
小湊鉄道の安房小湊延伸ルートを想像させる表示。
その後は駅に戻って昼食を食べたり、小湊鉄道の車両の撮影をしているうちにいすみ鉄道のムーミン推しの車両が入線。乗客を降ろしているときに車両が揺れたのだが大丈夫なのか？
いすみ鉄道の車両は小湊鉄道の車両より小さいこともあって満員。でも大多喜までの数分だからいいんだけどね。
房総の小江戸・大多喜を歩く
大多喜城が見えるというアナウンスがあってからしばらくすると、大多喜駅に到着。ここはいすみ鉄道沿線の中心地であり、唯一の観光地ということもあって僕を含めた乗客の半分近くがここで下車。
ホームから改札に向かうと徳川四天王*1の一人・本多忠勝の発泡スチロール像が。いけないと分かっているがどうしても彦根駅前の井伊直政像が比較対象になってしまう……でも、館林駅前に像のない榊原康政よりはいいのかも。
駅舎の中のいすみ鉄道グッズだらけの売店を横目に駅を出て、観光案内所で自転車を借りようと思ったら月曜定休…
自転車を借りられないし、明るいうちに上総一ノ宮に着いておきたいので大多喜城は断念して大多喜の町を歩くことに。
駅前の案内図を見て真っ先に行ったのは昭和34年度の日本建築学会作品賞を受賞した大多喜町役場。しかし工事中でマトモに写真を撮れずに撤退。そこから少し歩いた大多喜郵便局で記帳してから夷隅神社。
小規模ながらも郡名の入った神社なので由緒あるところなのだろうと思ったらその通りで、大多喜藩の崇拝社だったそうな。
夷隅神社正面の鳥居から出たらそこは大多喜街道で、城下町らしく鉤型に曲がった道を進んで商い資料館へ。江戸時代の商家を再現した蔵造りの建物で、商売道具だけでなく鎧も展示されていたのだが、鎧のぞんざいな扱いに商いに特化しやがれと思った。
その後は向かいの旧渡辺家住宅を撮ったり房総中央鉄道館が土日だけの営業と知ってガッカリしてから坂を上って大多喜駅横の車庫に入っていたキハ52を撮ろうと思ったら、大原行きの列車がやって来たので急いで駅に向かい乗車。
大原で房総半島横断を達成。そして再び蘇我へ
大多喜から乗った列車は上総中野で小湊鉄道と接続しないからか、座席が8〜9割埋まる程度の乗車率で里山の中を進んでいき大原へ。
大原は外房線といすみ鉄道の結節点で特急も停まるから駅前も賑わっているかと思ったら意外と静か。食堂もコンビニも見かけない。このような立地ではいすみ鉄道が売店をやるのは当然のような気がしてくる。
JRの大原駅は待合室に本棚があるが、入っているのは高校生向けの参考書。しかも微妙に古い。
ここからは外房線。大網で降りて東金線に乗ることも考えたが早くデジカメの充電をしたかったのでまっすぐ帰ることに。車内で乗車記録まとめたり、Twitter見ていたり、鎌取の都会ぶりに驚いているうちに蘇我、そしてJFEスチールの建物や千葉ポートタワーを横目に終点の千葉に到着。ここからは先月と同じく西船橋乗り換えで帰宅。
長いこと千葉に住んでいるのに乗ったことがない路線が結構あったので、パワフル×スマイルちばフリーパスはかなり役立った。ここ最近は青春18きっぷも買っていないのでなおさら。
今回の目的地・大多喜は訪れるには準備不足だったし、時間も足りなかった。もう一度、今度は土日に訪れたい。できればキハ52の観光急行で。
