よう来んさった北近畿(2日目・後編)

渡し船に乗って玄武洞

余部鉄橋を見てから城崎温泉にそのまま行くだけでは時間が余りそうだということが時刻表を見て発覚。ちょっとした時間を埋めるのに思い浮かんだ場所は玄武洞コウノトリの郷公園。どちらもよく調べていなかったのでコイントスで決めることに。表(平等院鳳凰堂)が出たら玄武洞、裏(数字)が出たらコウノトリの郷公園。さてどっちだ!?
出たのは表。と言うわけで城崎温泉の次の玄武洞駅で下車。




玄武洞駅から玄武洞に行くには渡し船円山川を渡るために電話をすると、しばらくして全速力で渡し船がやってきた。

乗るならもちろん船首。

渡し船だから水面近くを見ながら対岸へ。なかなかスリルがあって楽しい。これに乗っただけでも玄武洞に行く意味があったかも。
対岸に着いたら玄武洞ミュージアムで渡し賃を払って帰りの船を予約する。帰りは玄武洞駅に着く列車、バスの時間に合わせて出ているので帰りの時間を頭に入れて洞窟を見に行くことに。



玄武洞。亀の甲羅のような模様の柱状節理が特徴。この亀の甲羅みたいな模様から中国の四神の一つ・玄武に例えて玄武洞と名付けられ、さらにこの岩が玄武洞から名前を取って玄武岩になったというのもすごい話。

きれいな青龍洞。きれいな○○で真っ先にきれいなジャイアンが思い浮かんでしまう。

縦に柱状節理ができているところや下が水たまりになっているのが龍っぽいような似ていないような……最も、玄武洞以外は観光用にこじつけたのだから似ていなくても仕方ないのだが。

展望台から豊岡盆地を望む。市街地はどこだか分かりづらい。




白虎洞と南朱雀洞、北朱雀洞を一通り見てから玄武洞ミュージアムの中に入って地質や鉱物の勉強。後から知ったけど、この中は撮影OKだった。中の鉱物を撮っておけば良かった。


その後に渡し船がちょうど来ていたので、水を買ってから渡し船に乗って玄武洞駅へ戻る。


玄武洞駅。切符の券売機が食券の券売機みたい。
ここから電車で城崎温泉駅へ戻ることに。

城崎温泉と柳並木とプロ野球




玄武洞から一駅、終点の城崎温泉駅で下車。温泉街らしく駅員が男女ともに浴衣姿だった。


まだ昼食を食べていなかったので駅前で温泉のお湯を飲んでから、



同じく駅前のそば屋でコウノトリの巣ごもりそばを食べる。かき揚げに温泉卵まで入っていて、ボリュームのあるそばだった。





城崎温泉に来たのだから外湯に入るのは当然として、温泉寺と文学館のどちらに行くかは温泉寺で即決したので城崎温泉の象徴といえる川沿いの柳並木の道をロープウェイ乗り場まで歩く。

地蔵湯。六角形の模様は玄武洞の柱状節理をイメージしたそうな。

一の湯。城崎温泉の外湯の中で最も有名な外湯かも。
一の湯を過ぎると川沿いの道は狭くなり、車がほとんど入ってこなくなる。

温泉街らしい一枚。
ロープウェイ乗り場に着いたがなかなか先に進まない。16時台になってもここまでロープウェイの乗客が減らないのはなぜかと思って周りを見たところ、どうやら温泉寺が名探偵コナンのスタンプラリーのチェックポイントになっていたらしい。
その後、少し列が進んでテレビの前。ここで巨人-中日戦を放送していたので見てしまう。逃げる巨人に追う中日。しかもここで代打立浪という場面。隣に並んでいたおじさんと二人でロープウェイそっちのけで野球中継に釘付けとなるが、ちょうどCM中にロープウェイに乗る順番がやってきたので乗って頂上の展望台を目指すことに。

温泉寺の後はもちろん外湯




城崎温泉ロープウェイで頂上の展望台に到着。ここの展望台からは城崎温泉の街並みから日本海まで一望できる。豊岡や出石は山に阻まれて見えない。


しかし、展望台で眺めを楽しめるのも束の間。もうすぐ最終のロープウェイが来てしまう時間帯。確実にロープウェイに乗るために早々と展望台を後にしてロープウェイで途中の温泉寺駅で降りる。



真言宗別格本山・温泉寺の本堂の中を住職に案内してもらい回ってみる。秘仏となっている本尊の話なども聞いたり。

本堂の後は近くの多宝塔へ。ここはJRの「フルムーン」のポスターに使われたところ。




多宝塔からさらに降りると薬師堂。ここにお参りしてから外湯の鴻の湯に向かうが満員で入れず。仕方ないので他をあたってみるが、御所の湯も満員。それどころか列が伸びている。せっかく城崎温泉まで来て外湯に入らないなんて訳にはいかないのでとりあえず、ほかの外湯を一通り見てみることに。

すると次の一の湯にあっさり入れた。別所温泉鳴子温泉の外湯と違い、シャワー、シャンプー、ボディーソープまで備えた規模の大きい共同浴場だった。


一の湯を出ると外は夜。このまま和田山に帰ることも考えたのだが、和田山には夜に食事するところがないので夕食も城崎温泉で食べてから戻ることにしたのだが、そこは夜の早い北近畿。飲食店の類で開いているところがなかなか見つからず駅前まで来て、そこで開いていた喫茶店で但馬牛の牛すじカレーを食べることに。






食後すぐに城崎温泉駅へ向かい、普通列車和田山へ戻ることに。途中の豊岡で乗り継ぎのために降りたので、改札を出て夜の豊岡市街の様子を見たらこちらも夜が早く、ほとんどの店が閉店していた。
それから福知山行きに乗り換えて和田山へ戻る。21時を少し過ぎたところで終電1本前というのが首都圏在住の者からしたら信じられない。